本体一括1円のスマホは本当に安いのか計算してみた。

家電量販店でたまにある本体一括1円のスマホ。これは月々サポートの額が減っている分、本体が安くなっているというものでした。本体は安いけど、月々の割引額も少ない。また、10%ポイントサービスがつかないなどの弱点もあります。

ドコモで買うより、1円スマホが安いのか、またはポイント10%付きのが安いのか、確認のため計算してみました、という内容。

前提など

以下の3つの条件で値段を計算してみました。

  1. ドコモオンラインショップ価格(定価)
  2. 量販店の一括1円価格
  3. 量販店でドコモと同一価格+ポイント10%の場合

機種は何でもよいですが、近所でSC-02Fが本体価格1円で売られていたので、今回はこれを例に計算します。なお、本体価格<月々サポート額になっているため、結果はマイナス(実質0円以下、月々の使用料が割引)になります。

  1. ドコモオンラインショップ価格:本体79488円、月々サポート3322円×24か月(割引、ドコモポイント適用前)
  2. 量販店:本体1円、月々サポート810円×24か月

ドコモと量販店の違いは以下。

  1. 量販店では本体価格に10%ポイント還元をつけることができる。ただし本体1円だとポイントは付かない
  2. ドコモポイントを使うと本体価格の値引きができる
  3. 機種変更手数料:ドコモオンラインショップ2160円、量販店3240円
  4. 量販店では、追加オプションに強制加入がある(+α円)*1

割引関係は以下を前提にします。

  1. 使用期間10年超…プレミア10年割引(本体価格10800引)が有効
  2. ドコモポイント2400Pを使用*2

本体価格

ドコモ 量販店 ドコモ価格+ポイント10%
本体価格 79488 1 79488
プレミア10年割引 -10800 0 -10800
ドコモポイント使用 -2400 0 -2400
本体小計(ポイント対象) 66288 1 66288
電気店ポイント 0 0 -6628.8
ポイント割引後…(1) 66288 1 59659.2

本体価格1円だとポイント還元やドコモポイントが付かないので1円のままです。

割引、オプション加入、その他

ドコモ 量販店 ドコモ価格+ポイント10%
月々サポート -3321 -810 -3321
月々サポート -79704 -19440 -79704
機種変更手数料(FOMA→Xi) 2160 3240 3240
強制加入サービス 0 1400 1400
小計…(2) -77544 -14800 -75064

本体が高かった分、ドコモ価格だと月々サポート額がおおきくなっています。量販店だとオプションに必須加入なのでそれも加えています。割引総額ではドコモオンラインが有利。

最終的に

ドコモ 量販店 ドコモ価格+ポイント10%
合計=(1)+(2) -11256.0 -14799.0 -15404.8

一括1円より、ドコモ価格+ポイント10%が最も安いという結果になりました。ただし、ドコモの定価と差額は約4200円。1円スマホも定価より安いですが、その差は約3500円となっています。

今回は契約10年超対象の割引や、ドコモポイントの使用などを前提に計算したので、条件が違えば計算結果は変動します。たとえばドコモポイントを使わないと本体1円と定価+10%は逆転します。新規やMNPでも違うかもしれません。ただいずれにしても、1円スマホは、「1円」のインパクトから受けるほど値下がってはいない、という印象です。少なくとも通常価格+10%ポイントとの差が1000円以内。使用できるドコモポイントを多くすればさらに差が付きます。

  1. 計算して一番安い量販店で買う
  2. 計算に悩む時間を節約して、ドコモショップで買う

どちらが得かは人によると思います。*3

おしまい。

*1:初月無料なら0円だけれど、前回購入時に加入済みのため、ここでは初月分かかるものとして計算する

*2:月5000円で24か月使った場合の暫定値。1000円20pで計算。少なめの見積もり

*3:店員さんに「自分の契約の場合の値段を教えて」と聞いて帰るのが最も時間かからないが、別途度胸と交渉力が必要になる。